パソコンで映像編集をしよう!動画編集のお部屋/VirtualDubModで編集・エンコード

動画編集のお部屋

VirtualDubModとは?

 何種類かあるVirtualDubの改造版を統合したのがVirtualDubModです。非常に高機能であり、AVIに関してはなんでも出来ると言っていいほど優れた動画編集ツールです。ただし出力はAVIにしか対応していないので、それ以外の動画形式で出力する事は出来ません。又、海外のソフトなので日本語パッチで日本語化してもフィルター類の設定等は日本語化出来ません。初めて使う時は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば非常に使いやすいソフトです。

VirtualDubModの準備

VirtualDubMod本体(cow&scorpion)

VirtualDubMod日本語化パッチ(日本語化プロジェクト)

DivX(映像のエンコードに使用)

Lame(MP3エンコーダー)

 VirtualDubMod本体をダウンロードして解凍後、日本語化パッチをVirtualDubModのフォルダに移して実行するだけです。前述しましたが、全てを日本語化する事は出来ません。又Lameは音声をMP3にエンコードする為に使います。OGGや他のコーデックでも構いません。

VirtualDubModでカット編集

■ではさっそくVirtualDubModを起動させてみましょう。ファイルを入力する場合は直接ドラッグ&ドロップするかメニューバーの「ファイル」から「ビデオファイルを開く」でファイルを入力します。左右2分割で表示されますが、左が通常の映像で右がフィルタを設定した場合に反映される映像になります。

1 映像を再生・停止 2 フレームを移動 3 キーフレームに移動 4 範囲指定

■TV等からキャプチャした映像のCMや不要な範囲をカット編集する場合は、再生したりフレームを移動して目的のフレームへ移動します。範囲指定で不要なフレームの範囲を指定すると青になるので、メニューバーの「編集」から「削除」を選択すると範囲指定していたフレームがカットされます。

■この繰り返しで1つ1つカットしていきます。

フィルター設定

 VirtualDubModは標準で多くのフィルターが用意されています。ただどのフィルターを使うとどんな効果があるのかは自分で1つずつ試してみなければ理解しにくいと思います。下ではよく使いそうなフィルタを紹介します。

■フィルターを設定する場合は、「映像」から「フィルター」を選択します。「ストリームの直接コピー」になっていると選択出来ません。「ストリームの直接コピー」はエンコードせずにカット編集をする時に使います。

■「追加」からフィルターの選択ウィンドウが出ます。誤って追加したフィルターは「削除」で消せます。

■deinterlace
 TV等からキャプチャした映像にはインターレースがかかっています。これはTVで映像を見た場合にちらつきを抑える為に使われているのですが、PCのディスプレイで見た場合は逆にちらつきやギザギザが出るので映像にインターレースがかかっている場合は解除しましょう。

 「インターレース解除モード」は推奨されている「両方フィールドを混合する」が良いでしょう。

■HSV adjust
 映像の色合い等の設定をします。「プレビューの表示」で確認しながら調整出来ます。

■resize

 画面サイズを変えます。「640×480」「320×240」等、一般的には4×3の比率になるように設定します。

■クロップ

 フィルターを追加後、追加したフィルターのどれかを選択する事によって設定出来ます。
画面の上下左右の映像部分を削ります。これはリサイズとは違い、画面サイズを変える物ではありません。TVやビデオ映像をキャプチャした場合等に画面の上下にノイズが出たりするので、クロップを使ってノイズのある部分を削ったりします。

■他、色々なフィルターがあるので試してみて下さい。

フレームレートを変更

 フレームレートとは1秒間に何回フレームを表示するかの数字で一般的にTVやビデオでは29.97fpsになっていて、映画等は24ftpになっています。このフレームレートはどれが最適なのかは難しいのですが、元のソースが29.97fpsになっていた場合、24ftpにした方がPCで見た場合動きが滑らかに見える事があります。

■フレームレートを変える場合はメニューバーの「映像」→「フレームレート」から変更出来ます。

 

音声設定

■音声の設定はメニューバーの「ストリーム」から可能です。「ストリームのリスト」を選択。

■上に表示されているのが現在のビデオファイルの音声情報です。音声もエンコードする場合はその上で右クリックして「圧縮」を選択。その前に「ストリームの直接コピー」になっていれば、「完全処理モード」にしておきます。

■今回はLameを使います。左からコーデックを選択し、右側でフォーマットを選びます。フォーマットを高く設定すると予想以上にファイルサイズが大きくなってしまうので注意しましょう。

 

出力設定

■設定が終わったら最後に出力設定をします。メニューバーの「ファイル」→「名前を付けて保存」。出力する前に下の「ビデオ」の所でコーデックを選択します。「ビデオモード」を「ストリームの直接コピー」にしている場合、映像をエンコードせずに出力します。AVIのカット編集だけを目的にしている場合はこれを選択します。ただしフィルターの設定は反映されません。又入力ファイルがMPEGの場合は再圧縮せずに出力する事は出来ません。

■「完全処理モード」にして「変更」をクリックします。今回は「DivX」を選択します。言うまでもなくあらかじめDivXをインストールしておく必要があります。更に「設定」からビットレートの設定に移ります。

■認定プロファイル
 おおまかな画質の設定が出来ます。今回は「制御されない」を選び自分でビットレートを設定します。

■ビットレート
 画質とファイルサイズに大きな影響が出ます。高く設定するほど画質も高くなりますが、ファイルサイズもその分大きくなります。今回は1200に設定。

■エンコードモード
 「エンコードモード」の「1-パス」「2パス」は、「1パス」のままで。「2パス」は、ファイルを解析してからエンコードするモードです。より高縮率、高画質を目指すなら2パスの方が良いのですが、2パスの場合かなりの時間が掛かります。

■設定が終了したら名前を入れて「保存」で出力が始まります。再エンコードしないカット編集だけならすぐに終了しますが、エンコードにはかなりの時間が掛かります。エンコードに掛かる時間はパソコンの性能によって違いますが、出力する動画の2〜4倍の時間が必要になるでしょう。

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